二級小型船舶操縦士(2級船舶免許)に一発合格した体験記のアイキャッチ画像。学科試験は50問中1問ミス、実技も一発クリア

2級船舶免許に一発合格した話|費用・勉強法・実技の注意点を全部書く【合格体験記】

2026年7月、二級小型船舶操縦士(2級船舶免許)に一発合格しました。

学科試験は50問中1問ミス、実技も無事クリア。この記事では、申し込みから合格までにやったことを、費用・教材・勉強法・実技の反省点まで包み隠さず書いておきます。

結論から言うと、学科は問題集を2〜3周すれば十分に受かります
ただし実技は「講習でどれだけ練習させてもらえるか、とにかく安全確認!」が大事で、ここは受け身だと危ないというのが正直な感想です。

なぜ2級船舶免許を取ろうと思ったのか

きっかけは単純で、先輩が船を持っていたからです。

自分で舵を握って好きなポイントまで走り、そこで釣りをする。その姿を見て「これは羨ましい」と素直に思ってしまいました。

東京湾に自分の操船で釣りに出て、仲のいい友達を乗せる。そういう遊び方ができるようになりたい、というのが動機です。

費用とスケジュール

あるマリーナの教習コースをネットから予約しました。費用は96,000円(学科講習・実技講習・教材・試験料込み)。

スケジュールはこんな流れでした。

  • 1日目:学科講習(9:15〜16:00)
  • 翌週:実技講習(9:15〜16:00の予定)
  • その約2週間後:本番試験(午前に学科、午後に実技)

学科講習から本番まで約3週間。この期間の使い方が勝負でした。

試験の全体像を先に押さえる

まずは敵を知るところから。2級の試験は身体検査・学科試験・実技試験の3本立てです。

2級小型船舶操縦士試験の全体像。身体検査・学科試験・実技試験の3本立てと、それぞれの内容をまとめた図
2級小型船舶操縦士 試験の全体像

身体検査は視力・色覚・聴力の確認で、メガネやコンタクト、補聴器を使ってもOK。ここで落ちる人はほとんどいません。

つまり勝負は学科と実技です。

学科講習を受けた話(受けるべき?)

学科講習は平日に受けたからか、まさかの受講者は私1人だけでした(笑)

講師は60代くらいのおじさん。マンツーマンなので当然ながら居眠りは不可能で、結果的に気合が入ってよかったです。

正直に言うと、学科講習は必須ではありません。問題集を自分で回せば受かります。

ただ「出題範囲をざっと1周できる」というとっかかりとしては悪くないですし、この日に教材一式をもらえます。費用を抑えたい人は省いてもいい、くらいの位置づけかなと。

もらえた教材はこの4点

  • ①『1・2級 小型船舶操縦士 最新学科試験問題 一般科目』(問題集)
  • ②『1・2級 小型船舶操縦士 一般科目教本』(教本)
  • ③ 学科試験 模擬試験 1回分
  • ④ ロープワーク練習用の紐(直径10〜15mm・長さ1mほど)

結論から言うと、合格に必要なのは実質①だけでした。
②の教本は①でわからなかったところを引く辞書として使い、③は前日の実力確認、④は毎日のロープ練習に使いました。

学科試験の対策:問題集1,000問をどう回したか

まず出題範囲と合格基準を確認しました。

2級小型船舶操縦士の学科試験の内訳。1科目120点、2科目120点、3科目240点で、各科目50%以上かつ全体33問以上で合格
学科試験の内訳と合格基準

これを見た第一印象は正直「思ったより楽そう、何もしなくても受かるのでは?」でした(笑)

とはいえ、やるからにはしっかりやろうと気を引き締めて取り掛かりました。

まず問題数を数えた

問題集はB5サイズで厚さ約1cm。「わりと多そうだな、面倒だな」と思ったので、まず全体をざっと見て問題数を数えました。

  • 1科目 小型船舶操縦者の心得及び遵守事項:問1〜12で約240問
  • 2科目 交通の方法:問13〜26で約280問
  • 3科目 運航:問27〜50で約474問
  • 合計 約1,000問

数字が見えると計画が立てられます。1日1〜2時間で回すなら1週間で1周できる計算です。

解く順番は「3科目 → 2科目 → 1科目」

講師から「1科目は一般常識なので、2科目と3科目を優先したほうがいい」とアドバイスをもらったので、その通りにしました。

配点が一番大きいのも3科目(240点)ですし、最後に簡単なものが残るほうが気持ち的に楽です。

実際にかかった時間は、3科目が約6時間、2科目が約3.5時間、1科目が約2時間で、1周合計12時間ほど。1科目はやはりかなり簡単でした。

1周目の手応えとしては、ざっと見て全体の半分は取れていそう。この時点で「本当に何もせずに受けても受かったかも」と思いましたが、ここからが本番です。

2周目以降は「印をつけた問題」だけ

1周目で「間違えた問題」と「合っていたけど怪しい問題」に、それぞれ違う印をつけておきました。2周目からはそこだけを回します。

スピードは上がるのですが、間違えるところは暗記系に集中していて、だいたいまた間違えます。私の場合は特にこの3つでした。

  • 航路標識
  • 形象物
  • 海図記号
試験3週間前からの勉強スケジュール。学科講習、問題集1周、印をつけた問題の周回、前日の模擬試験という流れ
試験3週間前からの勉強スケジュール

暗記系はこう覚えた

丸暗記が苦手なので、意味づけして覚えました。これがかなり効きました。

  • 航路標識:右舷標識は「帰港する(Return)ときにRight(右)がRed(赤)」とRで揃えて覚える。ここを軸にすると他の標識も芋づる式に整理できました
  • 灯台の灯質:英語の略語がそのまま意味なので、英語がわかると一瞬で覚えられます
  • 形象物:形から意味を連想して紐づける

逆に、気象・天気・エンジン関係はほぼ勉強不要でした。義務教育の理科の知識と、バイク好きとして機械をいじってきた経験でだいたい解けます。

勉強していて面白かったこと

試験勉強というより雑学として面白かったのが、海のルールの大雑把さです。

  • 海には基本的に制限速度がない(一部の水域を除く)
  • 自由に動ける乗り物だからか、数値で厳密に決まっておらず曖昧な表現が多い
  • 東京湾・伊勢湾・瀬戸内海には「航路」という決められた道が存在する

車の免許とはまったく違う世界観で、ここは素直に勉強していて楽しかったところです。

前日に模擬試験 → 3問ミス

本当は2日前にやるつもりが「もう1周問題集を回したい」という欲が勝ち、模試は前日に。

結果は50問中3問ミスで余裕の合格ライン。ここで「全問正解を狙う勢いで仕上げておけば、本番は落ち着いて受けられる」という手応えが得られました。

実技講習の話(ここが一番の注意点)

正直に書きます。実技講習は「受け身だと危ない」というのが最大の学びでした。

講師は70代後半くらいの、少し腰の曲がったおじいちゃん。
教え方は昭和スタイルで、目的の説明なく突然やらされて「それは違うな」と言われる、理不尽な場面がちょいちょいありました。

「これは何のためにやるんですか?」と聞いてもうまく答えてもらえないこともあり、冗談と本気の境目もよくわからない。まあ、そういう人柄なのだと割り切りました(笑)

注意点①:ロープの結び方は先に自分で覚えていくべき

講習の最初はロープワークからでした。ただ、学科講習の講師と実技講習の講師で結び方が微妙に違い、正直かなり混乱しました。

教科書やYouTubeで先に覚えていったなら、「もう覚えているので大丈夫です」と伝えて自分のやり方を通したほうがいいです。試験で問われるのは結果として正しい結びができているかであって、手順の流派ではないです。

注意点②:時間を勝手に短縮されそうになる

案内には9:15〜16:00と書いてあったのに、平日でまた私1人だったからか、14時で切り上げようとしてきました。

いやいや、この練習量では実技試験は受からないでしょう、というのが率直な感想でした。

そこで「ちゃんと練習させてほしい」と伝えたところ、渋々ながら15時過ぎまでやってくれました。「1人だから短くなるんだよ」と言われましたが、こちらは決して安くない金額を払っています。

納得いくまで練習させてもらう。これは遠慮せずに言いましょう。

実技試験でやること

実技試験の流れ8項目と、覚えるロープワーク7種類(巻き結び・もやい結び・いかり結び・クリート止め・一重つなぎ・二重つなぎ・本結び)
実技試験でやることとロープワーク7種

ロープワークは巻き結び/もやい結び/いかり結び/クリート止め/一重つなぎ/二重つなぎ/本結びの7種類。私は毎日、寝る前と日中に何回か練習していました。

あわせて、実技で問われる確認事項(点検箇所や声出し確認の項目)も毎日頭の中で反復していました。

本番当日

学科試験:15分で解き終わって1問ミス

試験時間は1時間10分ですが、15分ほどで解き終わり、残り時間でもう1周見直しました。結果は1問ミス。試験後に解答が待合上に貼られているのですぐわかります。

問題集をしっかり回していれば、見たことのある問題ばかりです。大学受験などを経験している人なら、拍子抜けするレベルだと思います。

実技試験:3人1組で午後から

私の組は午後1時から実技でした。3人1組で船に全員乗り込み、1人ずつ交代で実施します。

ここで運がよかったのが順番です。1人目が前回を欠席(もしくは不合格)した人で、船体の確認などを最初にその人がやってくれたおかげで、確認事項の流れが頭の中で整理できて落ち着いて受けられました。操縦に関してはとにかく前後左右後ろの安全確認を忘れずに。

試験官は50代くらいのおっちゃんで、雰囲気は優しかったです。

自分で気づいた反省点3つ

  • エンジン始動前のブローを忘れた
  • 人命救助で直線的に入りすぎた(ブイを轢きぎみで、ギリギリの回収になった)
  • 係留後、ロープをきれいにまとめなかった

逆によかったのは着岸で、これは自分でも驚くほどスムーズにできました。ほぼ完璧だったと思います。

実技は減点方式なので、細かいミスがあっても大きな失敗さえしなければ合格できます。実際、上の3点をやらかしても受かりました。

これから受ける人へ:合格のポイントまとめ

  • 学科は問題集がすべて。約1,000問を1周(12時間ほど)→ 印をつけた問題を2〜3周でほぼ確実に受かる
  • 解く順番は配点の大きい3科目(運航)から。1科目(心得)は常識問題なので最後でいい
  • 暗記系は意味づけで覚える。航路標識は「Return・Right・Red」で芋づる式に
  • ロープ7種は事前に自分で覚えていく。講習で流派が変わると混乱する
  • 実技講習は遠慮せず練習させてもらう。時間を短縮されそうになったら申し出ていい
  • 実技は減点方式。小さなミスは引きずらず、とにかく安全確認!着岸などの大きな項目を確実に

学科は落ち着いて問題集を回せば必ず受かります。
むしろ気をつけるべきは実技講習の受け方だ、というのが実際に取ってみての結論です。

使った教材(同等品)

教習所でもらった教材と同じ系統のものは市販されています。独学で受けたい人や、講習前に予習しておきたい人はこのあたりを。

📘 2級小型船舶操縦士 学科試験問題集(舵社)|試験対策の主役。過去問ベースで問題数も十分。まずこれ1冊を回せばOKです。

📗 新訂 二級小型船舶操縦士試験問題【解説と問題】(成山堂書店)|解説が手厚いタイプ。問題集だけだと理由がわからずモヤモヤする人はこちらを併用すると理解が進みます。

※本記事は筆者の受験時点(2026年7月)の体験に基づく記録です。試験内容・費用・身体検査の基準は変更される場合があるため、受験前に必ず各試験機関・国土交通省の最新情報をご確認ください。

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