DR650SEにACERBIS 20Lビッグタンクを付けた|価格・入手方法から取り付けの注意点まで
DR650SEでロングツーリングに出ると、必ず頭をよぎるのが「次のガソリンスタンドどこだ問題」です。純正タンクは13Lしかなく、私の車両だと190kmくらいでリザーブに入ります。
高速のSAを1つ飛ばすと、そわそわしはじめますw
そこで導入したのが、イタリアのオフロードパーツメーカー ACERBIS(アチェルビス)の20Lビッグタンクです。純正比プラス7L、容量にして約1.5倍になります。
この記事では「どこでいくらで買えるのか」から「実際に取り付けたら何につまずいたのか」まで、一本にまとめて書きます。結論から言うとタンク自体はほぼポン付けですが、私の車両では2箇所だけ加工が必要でした。そこが一番伝えたいところです。
純正13Lでは足りない理由|私のDR650SEは190kmでリザーブ
「DR650SEの燃費は15〜18km/L」とよく言われますが、私の車両はもっと悪いです。理由は2つあります。
ひとつはMikuni TM40のキャブレターに換装していること。
もうひとつがスプロケットをローギア化していることです。(ここら辺は中古で購入時からこの状態でした、以前のオーナーの趣味でしょう)
- 純正:フロント15T / リア42T → 減速比 42 ÷ 15 = 2.800
- 現状:フロント15T / リア47T → 減速比 47 ÷ 15 = 3.133
純正比で約12%ローギアになっている計算です。時速100km/hで巡航すると、純正よりエンジン回転数が約12%高くなります。当然、燃費は落ちます。実測でおおよそ14km/Lぐらいですね(笑)
ただし低速域の加速とトルクは素晴らしいので、ここはまぁ納得のトレードオフです。
街乗りでの加速力は軽快で本当に楽しい。林道でも威力を発揮するはずw
そのかわり航続距離を犠牲にしている、というだけの話。
燃費別に、タンク容量ごとの航続距離を計算するとこうなります。
| 燃費 | 純正13L | ACERBIS 20L | 差 |
|---|---|---|---|
| 14km/L(私の実測) | 約182km | 約280km | +98km |
| 16km/L | 約208km | 約320km | +112km |
| 18km/L | 約234km | 約360km | +126km |
私の場合、190km前後で給油を探しはじめる生活が、280km近くまで伸びるということになります。1回のツーリングで給油2回が1回になるレベルの差です。

ACERBIS 20Lビッグタンクとは
ACERBISは、オフロードバイク用のプラスチックパーツで世界的に知られるイタリアのブランドです。このビッグタンクはDR650SE専用設計で、1997年式以降に対応しています。
最大のメリットは、純正と同じ取付け穴をそのまま使えること。タンク本体の固定に関しては特別な加工が要りません。
- 容量:20L(純正13Lから+7L、約1.5倍)
- 質量:約2.8kg
- 素材:ポリエチレン(HDPE)
- カラー:グレー(今回購入したもの。ブラックなど他カラーの設定あり)
- 対応車種:SUZUKI DR650SE(1997年〜)


ACERBISはDR650SE以外の車種向けタンクも幅広くラインナップしているので、他車種に乗っている方も探してみると出てくるかもしれません。
Amazonで売られてます↓
ACERBIS公式ページはこちら↓ 5色展開してます。
https://www.acerbis.com/eu/motorsport/plastics/0016302
どこで買える?価格を比較した
このタンクは国内での流通量が少なく、入手経路が限られます。
私が購入した2024年7月時点で、買えそうな経路を全部調べた結果が以下です。
| 購入先 | 価格(目安) | 備考 |
|---|---|---|
| Yahoo!フリマ(新品) | 58,800円(送料無料) | 今回の購入先 |
| ACERBIS公式サイト | 51,900円+送料 | EU発送・関税注意 |
| eBay(輸入) | 65,000円前後(送料込) | 円安の影響大 |
| Amazon(国内) | 取り扱いあり | 時期により在庫変動 |
本体価格だけ見ると公式サイトが最安ですが、EUからの発送になるので送料と関税が別途かかります。最終的にいくらになるのかが読みにくいのが難点でした。
今回はYahoo!フリマに新品が送料無料で出ていたので、そちらにしました。
なんと注文翌日に届きました(笑)。国内在庫は回転が速いので、見つけたら早めに動くのが正解だと思います。
開封・付属品チェック
箱を開けると、タンク本体のほかに取付け用のパーツ一式が同梱されていました。


- 取付けボルト・ナット一式
- 燃料ホース(紫色)
- ACERBISステッカー(黄色)
- 英語の取付け説明書
取付けに必要な部品はすべて揃っているので、別途パーツを買い足す必要はありません。
説明書は英語のみですが図解が分かりやすいので、手順どおりに進めれば問題なく作業できます。
タンク本体の質感と重量

本体はHDPE(高密度ポリエチレン)製で、適度な剛性があります。
表面はエンボス加工?されマットなグレー仕上げで、質感は価格なり、という印象。高級感があるわけではないですが、いい感じ。

重さは公称どおり2.8kg。持った感じも軽いです。
純正タンクと並べると容積の差は一目瞭然で、20Lの存在感は相当なものがあります。
取り付け作業|ほぼポン付け、ただし2箇所つまずいた

タンクの取り外し・取り付け自体は純正とまったく同じ手順でできます。燃料コックの接続も問題ありませんでした。ここは本当にポン付けです。
ただし取り付けてみると、純正タンクより大きいがゆえの問題が2つ出てきました。ここがこの記事の本題です。
問題①:ハンドルを切るとウインカーがタンクに当たる

純正よりフロント側の張り出しが増えているため、ハンドルを左右に切るたびにウインカーがタンクに接触します。これは走行前に必ず直しておきたいところ。
対処法はウインカーステーの加工です。バイスにステーを固定し、グラインダーでステー回り止め部を切り落とし、ステー止め穴を広げました。

削ったあとはタッチアップを塗っておくと錆び防止になります。地肌が出たまま雨に当てると、あっという間に錆びるので忘れずに。
問題②:ブレーキホースの取り回しを変える必要がある

タンク形状が変わったことで、ブレーキホースのルーティングも変える必要が出ました。
純正取り回しだと、Aのボルトナットや周辺のステーにあたります。
こちらはホースステーを曲げて←方向に逃がすこと(力💪で押込みましたw)で解決しています。
作業自体は大したことないのですが、見落としやすいポイントです。
ブレーキホースは安全に直結する部分なので、取り付け後にハンドルをフルロックまで左右に切って、突っ張ったり噛み込んだりしていないか必ず確認してください。
取り付け後:航続距離は約190km→約280kmに

見た目はオフロード感が増してかっこいいです。もともとDR650SEはスリムな車体ですが、そこに20Lタンクが載ると一気に「遠くまで行けるぜ」の雰囲気に。
肝心の航続距離は、私の実測燃費14km/Lでだいたい300km弱。給油のたびにスタンドを探していた頃と比べると、ツーリングの組み立て方が変わりました。
デメリットもあります。
満タン時はガソリン7L分、約5kg重くなること。押し引きや取り回しでは確実に感じます。
ただ給油回数が大幅に減るメリットのほうが、ロングツーリングでは明確に上回ります。街乗りメインなら満タンにしない運用でもいいと思います。

よくある質問
加工なしで取り付けできますか?
タンク本体の固定は加工不要です(純正と同じ取付け穴を使います)。
ただし私の車両では、ウインカーステーの加工とブレーキホースステーの曲げ直しが必要でした。車体の仕様や社外パーツの有無で変わる可能性があるので、グラインダーが使える環境は用意しておくと安心です。
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航続距離はどれくらい伸びますか?
燃費次第です。私の実測14km/Lで約182km→約280km。
カタログ的な16〜18km/Lが出る車両なら、320〜360kmまで狙えます。
重くなりませんか?
タンク本体は2.8kgで、純正との差はわずかです。効いてくるのはガソリン7L分の約5kgのほう。満タン時の押し引きは重くなります。
どこで買うのが安いですか?
本体価格ならACERBIS公式が最安ですが、EU発送のため送料と関税で最終価格が読めません。国内流通の新品(Yahoo!フリマ・Amazonなど)を狙うのが現実的です。eBay輸入は円安の影響で割高になりがちでした。
まとめ
価格は6万円前後とそれなりにしますが、ほぼポン付けでタンク容量を13L→20Lにできるのは、DR650SEでロングツーリングをする人にとって相当に魅力的だと思います。
- 買うなら:国内流通の新品を狙う。公式は本体最安だが関税・送料が読めない
- 付けるなら:ウインカー干渉とブレーキホースの2点を事前に想定しておく
- 効果:私の車両で航続距離が約190km→約280kmに
ウインカーの干渉は、事前に知ってさえいれば対処できる範囲です。DR650SEのビッグタンク化を考えている人には、素直におすすめできます。
購入から取り付けまでの様子は動画でも公開しています。↓
※本記事は筆者が自費で購入したパーツを、自身の車両に取り付けた記録です。価格は2024年7月に調べた時点のもので、現在は変動している可能性があります。作業内容は車両の状態や仕様によって異なります。改造を伴う作業は自己責任で行ってください。本記事にはAmazonアソシエイトのリンクが含まれます。