DR650SE サイドスタンドカット|ローダウン後の転倒対策をグラインダーと溶接で解決
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DR650SEのローダウン化(リアショックマウント位置変更)を行ったあと、しばらく気になっていた問題が。
サイドスタンドです。
車高が下がった分、純正のサイドスタンドでは長すぎてバイクの傾きが浅くなり、駐車中に不安定になっていた。「まあいつかやろう」と放置していたところ、案の定強風でバイクが倒れてしまいました。。
さすがに対処しなければということで、サイドスタンドのカット加工に踏み切り!

この記事の範囲
この記事は、私の車両で行った加工の記録です。切断量は実車の状態を見て決めましたが、当時の寸法記録がないため、他車に使える目安は示せません。サイドスタンドは駐車中の車体を支える部品で、切断・溶接をすれば強度は加工の出来に左右されます。同じやり方を勧めるものではありません。
この記事の車両
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 車両 | スズキ DR650SE(型式 SP46A) |
| 年式 | 1997年式(平成9年登録) |
| 重量 | 乾燥重量147kg/装備重量166kg(純正状態のカタログ値) |
| 変速機 | 5速 |
| キャブレター | Mikuni TM40(純正はMikuni BST40。中古で購入した時点で換装済み) |
| スプロケット | フロント15T/リア47T(純正は15T/42T) |
| 燃料タンク | ACERBIS 20L(純正は13L) |
| 足まわり | リアショックマウント位置変更でローダウン/サイドスタンドカット(この記事) |
| タイヤ(前) | PIRELLI SCORPION MT 90 A/T 90/90-21 M/C 54S TT(楽天) |
| タイヤ(後) | PIRELLI SCORPION MT 90 A/T 120/90-17 M/C 64S TT(楽天) |
なぜサイドスタンドをカットすることにしたのか
バイクをローダウンすると車高が下がる。当然サイドスタンドを立てたときの傾き角も変わり、純正のままだと垂直に近い状態になる。
私の場合は、この状態のまま「そのうちやろう」と放置していて、実際に強風で倒しました。ローダウンの記事でも書いたとおり、サービスマニュアルにはローダウン用の短いサイドスタンドの記載があり、パーツリストにも短いサイドスタンドが用意されています。それを軽く見ていた結果です。
切る長さは、実際にスタンドを立てたときの傾きを見ながら決めました。そのときの寸法を測って残していないので、「何mm切ればいい」という数字はこの記事では出せません。ローダウン量と同じだけ切るという話も見かけますが、自分で確かめていないので目安としては書きません。
作業手順
① カット位置のマーキング
まずサイドスタンドに切る位置をマーキングする。ピンクのマーカーで印をつけてカットラインを明確に。ここで決めた長さが仕上がりに直結するので、実車で傾きを見ながら慎重に確認しました。

スタンドの受け(接地面)も切り落とすことになるので、代わりの板を用意します。使ったのはガレージに転がっていた金属板で、材質も板厚も分かりません。

純正よりも少し面積広めで検討、切り落としマーキング。
② スタンド受けを整形
卓上グラインダーを使ってスタンド受け形状を整える。角がないよう丁寧に削った。

スタンド内部は中空なのでそのまま板をつけると水が溜まって錆びて最悪板が取れる。
ということで板に、水抜き用の穴をつくっておく。

③ ディスクグラインダーでスタンドカット!!
バイクにサイドスタンドを装着した状態でディスクグラインダーを使ってカットする。切断時は大量の火花が出るため、必ず保護グローブと防護眼鏡を着用すること。
周囲に燃料や可燃物がないことも確認してから作業ですね。


④ 切り落としたスタンド先端に②の受けを溶接で付ける
切断しただけでは断面がむき出しになるため、先端に溶接で②の受けを溶着する。溶接作業は強烈な光と煙が出るため、遮光マスクと換気が必須ですね。

使用した溶接機は以下 AC100Vで使用可能、ただし電流容量には注意してください。
こんなのが3万ほどで買えるなんてすごい時代ですね。
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なお私は溶接の専門的な訓練を受けたわけではなく、この溶接部の強度を測定したわけでもありません。溶け込みが十分かどうかを判断できるだけの知識もないので、仕上がりの良し悪しはこの記事では評価できません。
⑤ 溶接スパッタやスラグ除去と塗装
溶接箇所ではないところに細々とした粒がついてますが、それが溶接スパッタ。溶接のときに飛び散ってる金属粉です。マイナスドライバーでコツコツ取り除き。

溶接部表面には、金属ではないスラグが発生してるのでこちらもマイナスドライバーや金属たわしなどで取り除き。
放置すると
前の層のスラグを残したまま上から溶接すると、金属の内部にスラグが閉じ込められてしまい、強度の著しい低下(溶接欠陥)を招く
スラグの上から塗装をしても剥がれやすく、隙間から水分が入ってサビの原因に!
一見するとただのゴミかと思われるがスラグは大切な役割をしてます。
大気からの保護(シールド効果) 溶接棒やワイヤに含まれる「被覆材(フラックス)」がアークの熱で溶け、ガスを発生させて溶融金属を空気(酸素や窒素)から遮断。これにより、金属が酸化して脆くなるのを防ぐ。
溶融金属の精錬 金属内部の不純物を吸収して浮き上がらせる、一種の「掃除」の役割を持つ。
ビードの保護と冷却コントロール 融けた金属の上にスラグの層ができることで、熱が急激に逃げるのを防ぎ(徐冷)、溶接部を美しく整える。
あとは脱脂をよくして
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完成・取り付け後の確認
加工後は、駐車時の車体の傾きが増しました。純正スタンドのままで直立ぎみだったときと比べると、停めたときの見た目は明らかに変わっています。
ただし耐風性能や溶接部の強度を試験したものではありません。どのくらいの風なら倒れないか、といった話はこの記事ではできません。


塗装部もまぁ悪くないですね。
作業のまとめ・注意点
- 私はローダウン後もサイドスタンドをそのままにしていて、強風で倒しました
- カット量は実車の傾きを見ながら決めた。寸法を記録していないので数字は示せません
- グラインダー作業は火花が激しく出るため、保護グローブ・防護眼鏡・周囲の燃料除去は必須!
- 切断後は先端に接地面用の金属板を溶接した。使った板の材質・板厚は不明で、溶接部の強度も測っていません
- 純正部品としてローダウン用の短いサイドスタンドが用意されている。加工せずに済ませたいならそちらを調べる手もあります。ただし自分の年式に適合する品番があるかどうかは、自分で確認してください。私は使っていないので使用感も書けません
DR650SEのローダウン化についてはリアショックマウント位置変更の記事も参照してみてください。