DR650SE サイドスタンドカット|ローダウン後の転倒対策をグラインダーと溶接で解決
DR650SEのローダウン化(リアショックマウント位置変更)を行ったあと、しばらく気になっていた問題が。
サイドスタンドです。
車高が下がった分、純正のサイドスタンドでは長すぎてバイクの傾きが浅くなり、駐車中に不安定になっていた。「まあいつかやろう」と放置していたところ、案の定強風でバイクが倒れてしまいました。。
さすがに対処しなければということで、サイドスタンドのカット加工に踏み切り!

なぜサイドスタンドをカットする必要があるのか
バイクをローダウンすると車高が下がる。当然サイドスタンドを立てたときの傾き角も変わり、純正のままだと垂直に近い状態になる。この状態では少しの風や振動でも倒れやすく、駐車場でヒヤリとする場面が増える。
ローダウン後にサイドスタンドをカットして短くするのは、セットでやっておくべき作業だった。
今回カットする長さは、実際に立てたときの傾きを確認しながら決めた。一般的にはローダウン量と同じ分だけカットするのが目安っぽいが、実車で確認するのが確実。
作業手順
① カット位置のマーキング
まずサイドスタンドに切る位置をマーキングする。ピンクのマーカーで印をつけてカットラインを明確に。ここで適切な長さを決めることが仕上がりに直結するため、慎重に確認。

スタンドの受けも切り落とすため、そこら辺に転がってる金属板を利用。

純正よりも少し面積広めで検討、切り落としマーキング。
② スタンド受けを整形
卓上グラインダーを使ってスタンド受け形状を整える。角がないよう丁寧に削った。

スタンド内部は中空なのでそのまま板をつけると水が溜まって錆びて最悪板が取れる。
ということで板に、水抜き用の穴をつくっておく。

③ ディスクグラインダーでスタンドカット!!
バイクにサイドスタンドを装着した状態でディスクグラインダーを使ってカットする。切断時は大量の火花が出るため、必ず保護グローブと防護眼鏡を着用すること。
周囲に燃料や可燃物がないことも確認してから作業ですね。


④ 切り落としたスタンド先端に②の受けを溶接で付ける
切断しただけでは断面がむき出しになるため、先端に溶接で②の受けを溶着する。溶接作業は強烈な光と煙が出るため、遮光マスクと換気が必須ですね。

使用した溶接機は以下 AC100Vで使用可能、ただし電流容量には注意してください。
こんなのが3万ほどで買えるなんてすごい時代ですね。
⑤ 溶接スパッタやスラグ除去と塗装
溶接箇所ではないところに細々とした粒がついてますが、それが溶接スパッタ。溶接のときに飛び散ってる金属粉です。マイナスドライバーでコツコツ取り除き。

溶接部表面には、金属ではないスラグが発生してるのでこちらもマイナスドライバーや金属たわしなどで取り除き。
放置すると
前の層のスラグを残したまま上から溶接すると、金属の内部にスラグが閉じ込められてしまい、強度の著しい低下(溶接欠陥)を招く
スラグの上から塗装をしても剥がれやすく、隙間から水分が入ってサビの原因に!
一見するとただのゴミかと思われるがスラグは大切な役割をしてます。
大気からの保護(シールド効果) 溶接棒やワイヤに含まれる「被覆材(フラックス)」がアークの熱で溶け、ガスを発生させて溶融金属を空気(酸素や窒素)から遮断。これにより、金属が酸化して脆くなるのを防ぐ。
溶融金属の精錬 金属内部の不純物を吸収して浮き上がらせる、一種の「掃除」の役割を持つ。
ビードの保護と冷却コントロール 融けた金属の上にスラグの層ができることで、熱が急激に逃げるのを防ぎ(徐冷)、溶接部を美しく整える。
あとは脱脂をよくして
塗装下地のミッチャクロン(Amazon で見る)


からの
黒塗装スプレー (Amazon で見る)をシュシュっと

完成・取り付け後の確認
ローダウン後の車高に合わせた適切な傾きが出ており、強風程度では倒れない安定感が戻った!


塗装部もまぁ悪くないですね。
作業のまとめ・注意点
- ローダウン後はサイドスタンドのカットをセットで行うべき。放置すると転倒リスクが高まる(当たり前)
- カット量はローダウン量を目安に、実車で傾き角を確認してから決めよう
- グラインダー作業は火花が激しく出るため、保護グローブ・防護眼鏡・周囲の燃料除去は必須!
- 切断後は先端に接地面用の金属板を溶接することで耐久性と接地安定性が上がる
DR650SEのローダウン化についてはリアショックマウント位置変更の記事も参照してみてください。